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プレオルソによるこどもの歯並び矯正①

プレオルソとは?

プレオルソこども歯並び矯正法は、主に機能的マウスピース型矯正装置を使用し、口腔周囲機能訓練を行いながら「歯並び」「噛み合わせ」だけでなく、「正しい舌の使い方」や「口呼吸から鼻呼吸への改善」など、機能的な治療を行い、子どもの健康を導くことを目的とした第一期(混合歯列期)の治療法です。

「プレオルソ」とは、「矯正前」を意味します。これは、正確には「本格矯正の準備」を行うことを指します。

矯正治療の2つの段階

矯正治療は大きく2つに分類されます。

第二期治療(永久歯列期)
11歳頃から大人の歯が生え揃ってから行う矯正治療です。

第一期治療(乳歯列~混合歯列期)
だいたい10歳くらいまでの期間に行う矯正治療です。

成長曲線による矯正のタイミング

scammonの成長曲線成長発育を20歳のレベルを100%として考え、子どもの各体組織の発育の特徴を4つのパターンに分けてグラフ化したもの。)によると、上顎(神経系)は成長が早く、6〜7歳頃には9割以上の成長が終了すると言われています。一方、下顎(一般型)は成長が遅く、12〜14歳頃がピークになります。これを踏まえると、成長が終了する前に行う矯正治療が第一期治療で、それ以降が第二期治療です。

第一期治療(プレオルソの使用)

プレオルソは、5〜10歳頃(最適年齢は6歳)の子どもを対象に、歯並びを悪化させる原因を取り除き、歯を正しい位置に誘導します。これにより、第二期治療の準備が整うほか、第二期に矯正をしなくて済むこともあります。

第二期治療(永久歯列期)

第二期治療は、11歳頃から永久歯が全て生え揃った時期に行います。主にワイヤー矯正を使用し、16歳頃には歯の根の部分が完成するため、その後に再度ワイヤー矯正やマウスピース矯正が行われることもあります。第二期治療は対症療法であり、原因を取り除くだけでは対処できないため、症状の改善が求められます。

第一期治療を行うメリット

では、なぜ第一期治療を早期に行うことが重要なのでしょうか?それには次のようなメリットがあります。

  1. 第二期治療の期間を短縮または回避
    第一期治療をしっかり行うことで、第二期治療が短縮されることが多く、場合によっては第二期治療が不要になることもあります。
  2. 抜歯回避の可能性
    本来抜歯が必要な場合でも、第一期治療によって改善が見られるため、抜歯を回避できることがあります。
  3. 後戻りのリスクを減少
    プレオルソを使用することで、矯正後の「後戻り」のリスクが低くなります。
  4. 習癖の改善
    口呼吸や舌の使い方など、習慣による問題を早期に改善できます。これにより、大きくなった後に習慣が残ることによる不都合を回避することができます。

まとめ

つまり、プレオルソを使うことで、子どもの成長に合わせて歯並びや口腔機能を整え、その後の矯正治療をよりスムーズに進めることができます。また、早期の治療によって歯並びだけでなく、将来の健康にも良い影響を与えるのです。

プレオルソについて、続きは②へ

小児矯正について詳しくは下記のページをご覧下さい