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小児用マウスピース型矯正装置:プレオルソについて②

プレオルソは何のために使うのか?

プレオルソは、口元の筋肉のバランスを整え、舌を正しい位置に誘導し、歯列を拡大するための矯正装置です。これにより、歯並びの予防や改善、口呼吸から鼻呼吸への誘導、舌癖の予防が可能となります。

プレオルソの各名称と役割

タングアッププレート:ここに舌を置くことで、適切なポジショニングができます。

リップバンパー/サイドバンパー/バッカルシールド:口唇圧や頬圧などを抑えて、口腔周囲の筋肉をコントロールします

上下の歯が噛み合うところ:噛み合わせの改善に利用します。

プレオルソの種類と役割

プレオルソには3種類の装置があり、それぞれ異なる症例に対応しています。

タイプ1:上顎前突、叢生、過蓋咬合、矯正後の保定に使用します。

タイプ2:開咬症例に使用します。

タイプ3:反対咬合の症例に使用します。

プレオルソを使用することで得られるメリット(個人差あり)

う蝕リスク(虫歯のリスク)が減少する

口呼吸が鼻呼吸に改善される

口が閉じやすくなる

しゃべり方が改善される

口をぽかんと開けっぱなしにしなくなる

テストの成績がアップする

よく食べるようになる

口臭リスクが減少する

唾液量が増える

いびきが減る

風邪をひきにくくなる

姿勢が良くなる

よく勉強するようになる

視力が向上する

使用方法

日中

  1. 装置を口腔内に装着し、舌をタングアッププレート上にセットして口を閉じます。
    ➔ 口を閉じることで矯正力が働き、口の周りの筋肉のトレーニングになります。
  2. 装置を装着した状態でつばを飲み込みます(スワローイング)。5セット行います。
    ➔ 舌を口蓋に押し当てて嚥下する正しいスワローイングを体で覚え、舌のトレーニングになります。
  3. 装置を装着した状態で発音練習を行います。※後述の「発音練習」を参照し、5セット行います。
    ➔ プレートと口蓋の間で舌を動かすことになり、自然と舌が挙上され、正しい発音が習得できます。舌のトレーニングにもなり、正しいしゃべり方が身に付きます。
  4. 日中は、できるだけ長時間(1時間以上)装着します。
    ➔ 初めは異物感を感じるかもしれませんが、日中つけることで脳がその感覚に慣れ、異物として認識しなくなります。日中の装着時間が重要です。

就寝時

寝るときに装置を装着し、リップシールを貼って寝ます。
➔ リップシールはドラッグストアなどで購入することができます。

    発音練習

    装置を装着した状態で、あいうべ体操を行います。

    • :口を大きく開け、口腔周囲筋を鍛えます。
    • :口角を後ろに引き、頬筋を使います。
    • :口をすぼめ、口輪筋を鍛えます。
    • :舌を出せるところまで後ろに出し、舌小帯を伸ばします。

    定期健診

    矯正開始後は、定期的に健診を受け、使用状況の確認や練習を行います。

    まとめ

    プレオルソを使用することで、子どもの健康をサポートし、歯並びや口腔機能を改善できます。早期に使用を開始することで、その後の治療をスムーズに進めることができ、健康的な成長を促進します。

      

    小児矯正について、詳しくは下記のページをご覧下さい。