睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群に
なりやすい方
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性別
睡眠時無呼吸症候群は、男性に多くみられる傾向があります。理由として、男性は上半身や頸部に脂肪がつきやすいという体型的な特徴が挙げられます。ただし、女性も加齢によってはリスクが高まる可能性があるため、注意しましょう。
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体格
睡眠時無呼吸症候群は、太った男性に多いというイメージがあるかもしれません。しかし実際には体格だけでなく、顔や首周りの骨格が大きく関係しています。特に下顎が小さい日本人は、舌根が気道をふさぎやすく、睡眠時無呼吸症候群を発症しやすいと言われています。
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生活習慣
睡眠時無呼吸症候群は、糖尿病や高血圧、心不全などの生活習慣病と深く関わっています。睡眠時無呼吸症候群になるとこれらの病気を発症しやすくなるだけでなく、逆にこれらの病気を持っている方は睡眠時無呼吸症候群になりやすいことはあまり知られていません。
このような生活習慣病の背景には、不健康な食生活や運動不足、喫煙、寝る前の飲酒などの生活習慣が潜んでいることが多く、これらの習慣は睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める要因ともなります。 -
年齢
30~60歳の男性は、仕事中心の生活で運動不足になりやすい傾向にあります。外食や飲酒の機会も増えるため、体型の変化や生活習慣病のリスクが高まってしまうのです。結果的に睡眠時無呼吸症候群にかかりやすくなります。一方、女性においては更年期以降に睡眠時無呼吸症候群の罹患率が高くなります。閉経後は発症率が閉経前の数倍になるという研究結果も出ています。
睡眠時無呼吸症候群の治療
スリープスプリント

スリープスプリントは、上下一体型の装置で、寝る前に口の中に装着します。下顎を普段噛む位置より少し前にずらした状態で装置を付けていただき、気道を確保して、いびきや無呼吸を防止します。
医科にて睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、保険が適用されます。
(診断書による証明が必要となりますのでご持参ください)
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正常な場合
気道は十分に開き、いびきもかきません。 -
いびき症
肥満で大きくなった舌が気道をふさいでしまい、呼吸が妨げられます。睡眠時無呼吸症候群
気道がふさがるため、睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)が断続的に繰り返されます。 -
スリープスプリントを装着すると…
スリープスプリントは舌を持ち上げ、気道を広げるので、呼吸がしやすくなり、いびきをかかなくなります。
軽症や中等度の睡眠時無呼吸症候群なら8割が改善します。