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あれ?虫歯かな・・?

そう思われたことはありませんか?
冷たい物で歯がしみる
温かい物で歯がしみる
甘い物で歯がしみる
歯に穴が空いている
歯に黒いところがある
といった症状があるとき、虫歯のサインの可能性があります! 確認された場合は早期に歯科医院に行かれることをお勧めします!
虫歯は、歯の表面にあるエナメル質が酸によって溶け、進行すると歯の内部まで影響を及ぼす疾患です。虫歯の進行は段階的に進み、症状や治療方法も進行度によって異なり、5つに分類されます。以下に、虫歯の進行度別に症状や治療方法をまとめました。
1. 初期段階(C0)
症状
初期の虫歯はエナメル質にわずかな変化が生じる段階です。この段階では目に見える穴や痛みなどの症状はほとんどありません。歯が白っぽく見える「脱灰現象」が見られることが多いですが、痛みや不快感はないため、気づかないことが多いです。
治療法
初期段階の虫歯は、再石灰化によって修復が可能です。歯磨きで十分にプラークを取り除き、フッ素を使用した予防措置を取ることで進行を防ぐことができます。歯科医院でフッ素塗布が行われることもあります。また、食生活の改善や口腔ケアを意識することも重要です。
2. エナメル質の損傷(C1)
症状
虫歯がエナメル質にまで進行すると、初めて目に見える穴ができ始めます。痛みはほとんどないか、軽い知覚過敏を感じることがあります。冷たいものや甘いものを食べた時に少しだけしみることがありますが、通常は日常生活に支障をきたすほどの症状ではありません。
治療法
この段階では、エナメル質の再生は難しくなります。虫歯を削って取り除き、プラスチックの詰め物やコンポジットレジンで補修する治療が行われます。早期の治療が重要で、進行させないように歯科医師の指示に従って適切な処置を受けることが求められます。
3. 象牙質まで進行(C2)
症状
虫歯がエナメル質を超えて、象牙質に達すると、痛みが現れやすくなります。冷たいものや甘いものがしみることが多く、痛みが強くなる場合があります。進行具合によっては、歯に穴が開いているのが目に見えることもあります。
治療法
この段階では、虫歯の進行を止めるために削って詰め物を行う治療が一般的です。削る範囲が広くなり、詰め物が大きくなることがあります。場合によっては、インレーやオンレー(歯型を取って作った詰め物)を使うことがあります。この段階での治療は早期に行わないと、虫歯が進行して神経にまで達する可能性があるため、注意が必要です。
4. 歯髄(神経)まで進行(C3)
症状
虫歯が歯髄(神経)にまで達すると、激しい痛みが生じます。冷たいものや温かいもの、甘いものなど、ほぼすべての刺激に対して強い痛みを感じることがあります。時に温かいものがしみるのが他とは異なり特徴的です。痛みが長時間続いたり、夜間に痛みが強くなることもあります。進行した虫歯は膿がたまって歯の周囲に腫れが生じることもあります。
治療法
この段階では、歯髄を除去する「根管治療」が行われます。根管治療では、歯の神経を取り除き、歯の内部をきれいにしてから、薬剤で消毒し、最後に詰め物を行います。この治療を受けた歯は、元のように機能することができますが、完全に健康な歯には戻りません。治療後にはクラウン(被せ物)が被せられることが多いです。
5. 歯周囲の組織への影響(C4)
症状
虫歯が進行し、歯髄(神経)だけでなく歯の周囲の骨にまで感染が広がると、歯が非常に痛み、腫れや膿が出ることがあります。この段階では、歯の周囲の骨や歯茎にまで影響が及び、強い痛みを伴うことが一般的です。場合によっては、歯が抜けることもあります。
治療法
この段階では、歯を残せる場合は根管治療を行いますが、感染が広がりすぎたり残すことが難しい場合は歯を抜く必要があります。抜歯になると、その後欠損した歯の代わりにインプラントやブリッジ、入れ歯などが検討されます。進行した虫歯は早期発見が最も大切です。
まとめ
虫歯は進行度によって症状や治療法が大きく異なります。初期段階では、フッ素塗布や食生活の改善などで進行を防ぐことができますが、進行するにつれて治療が難しくなり、最終的には抜歯が必要となる場合もあります。虫歯の予防としては、定期的な歯科検診と、適切な歯磨きが重要です。痛みを感じる前に、早期に治療を受けることが、歯の健康を守るためには非常に大切です。ご自身のお口の中にまずは興味を持っていただき、一生物の歯を守るために、定期健診を受診しましょう!
虫歯に関して詳しくは、下記のページをご覧下さい。