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乳歯と永久歯の違い

乳歯と永久歯は、見た目の大きさや色、生える時期、役割など、様々な点で異なります。ここでは、両者の違いを詳しく解説していきます。
1. 大きさの違い
- 乳歯: 永久歯と比較して小さく、可愛らしい見た目が特徴です。
- 永久歯: 乳歯が生え変わるにつれて生えてくる歯で、乳歯よりも大きく、顎をしっかりと支える役割を担います。
2. 色の違い
- 乳歯: 白みがかった色をしています。
- 永久歯: 乳歯に比べてやや黄色みがかっていることが多いです。これは、エナメル質の厚みやミネラル成分の違いによるものです。
3. 生える時期の違い
- 乳歯: 生後約6ヶ月頃から生え始め、3歳頃までに20本の乳歯が生え揃います。
- 永久歯: 6歳頃から生え始め、12歳頃までに全ての永久歯が生え揃うのが一般的ですが、個人差があります。昨今では、7番目の歯が生えそろうのが少し遅い傾向にあります。食文化の変化によるものでしょうか?
4. 歯の数の違い
- 乳歯: 20本
- 永久歯: 親知らずを含めると32本ですが、親知らずが生えない人もいます。また、先天欠損といって、親知らず以外の歯が何本かもともと欠損している方もいます。
5. 歯の構造の違い
- エナメル質: 永久歯のエナメル質は乳歯よりも厚く、硬いため、外部からの刺激に強いです。
- 象牙質: 永久歯の象牙質は、乳歯よりも密度が高く、丈夫です。
- 歯根: 永久歯の歯根は乳歯よりも長く、顎の骨にしっかり固定されています。
6. 役割の違い
- 乳歯: 永久歯が生え変わるまでの間、食事をしたり、言葉を学習したり、顔の形を支える上で重要な役割を果たします。
- 永久歯: 一生使う歯であり、食事をしたり、言葉を発声したりするだけでなく、顔の輪郭を形成する役割も担っています。
7. 生え変わる仕組み
- 乳歯の根の吸収: 永久歯が生え始める頃になると、乳歯の根が吸収され始めます。
- 乳歯のぐらつき: 根が吸収されると、乳歯がぐらつき始め、自然に抜け落ちていきます。
- 永久歯が生える: 抜け落ちた乳歯の場所に、永久歯が生えてきます。
8. 乳歯と永久歯の比較表
項目 | 乳歯 | 永久歯 |
---|---|---|
大きさ | 小さい | 大きい |
色 | 白っぽい | 黄色っぽい |
生える時期 | 生後6ヶ月頃~3歳頃 | 6歳頃~12歳頃 |
歯の数 | 20本 | 32本(親知らずを含む) |
エナメル質 | 薄い | 厚い |
象牙質 | 密度が低い | 密度が高い |
歯根 | 短い | 長い |
役割 | 一時的な歯 | 一生使う歯 |
9. 乳歯の大切さ
乳歯は、永久歯が生え変わるまでの間、食事をしたり、言葉を学習したりする上で重要な役割を果たします。また、乳歯は強度が圧倒的に永久歯に比べて低く、歯磨き習慣が定着していなかったり、間食の多さなどにもよって、虫歯になるリスク、そして気付いたときには重度になっていることが多く見受けられます。乳歯の頃から適切な口腔ケアを行うことがとても大切です。また、乳歯は永久歯が生えるためのガイドラインとしての役割も果たします。乳歯が抜けた後、永久歯が適切な位置に生えるためには、乳歯が一定の期間そのまま残っている必要があります。乳歯が早期に抜けると、永久歯の生える位置が乱れ、歯並びに影響を与えることがあります。
10. 永久歯のケア
永久歯は一生使う歯であるため、しっかりとケアを行うことが大切です。毎日の歯磨きはもちろん、定期的な歯科検診を受けることで、虫歯や歯周病を予防し、健康な歯を長く保つことができます。天然の歯に勝るものはありません!
まとめ
乳歯と永久歯は、大きさ、色、生える時期、役割など、様々な点で異なります。乳歯は、永久歯が生え変わるまでの間、重要な役割を果たしますが、なによりも大切なことは、乳歯の段階からしっかりとケアをしておく習慣をつけ、一生使う永久歯もその流れでしっかりとケアを行うことが大切です。
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