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矯正治療後の保定について

最近、長年矯正治療を受けられ、保定期間に入ってからかなり時間が経過した患者様より、「歯の内側についている保定用ワイヤー(固定式リテーナー)を外したい」というご相談を多くいただきます。

そもそも矯正治療とは、ワイヤーやマウスピースの力を利用して歯を動かし、歯並びや噛み合わせを整えることで、見た目の改善だけでなく、お口全体の機能を向上させる治療です。

しかし、矯正治療が終了したからといって安心はできません。
歯は動かした直後、元の位置に戻ろうとする「後戻り」を起こしやすい状態にあります。
この後戻りを防ぐために行う大切な期間が、「保定」です。

保定装置の種類について

保定装置には、大きく分けて次の2種類があります。

■ ワイヤータイプ(固定式リテーナー)

歯の内側にワイヤーを接着するタイプで、ご自身では取り外しができず、24時間365日装着されています。
装置をつけ忘れる心配がないというメリットがある一方、歯と歯の間にワイヤーがあるため汚れがたまりやすく、フロスが通らないというデメリットがあります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高くなる可能性があります。

■ マウスピースタイプ(可撤式リテーナー)

ご自身でつけ外しをしていただくタイプです。
装着時間を守らないと後戻りのリスクはありますが、ワイヤーがないためフロスを使って歯と歯の間をしっかり清掃することができ、ワイヤータイプに比べて虫歯や歯周病のリスクは低いといえます。

マウスピースの装着時間の目安

当院では、以下のような装着時間をお願いしています。

  • 矯正終了後~3か月
     食事・歯磨き以外の時間(1日20~22時間)
  • 4か月目~6か月目
     就寝時を含む在宅時間(1日8~12時間)
  • 7か月目以降
     就寝時のみ(約8時間)

※歯並びや治療内容によって個人差があります。

保定用ワイヤーを外したいとお考えの方へ

保定用ワイヤーを外すこと自体は、状態によっては問題ないケースも多いと考えています。
ただし、ワイヤーを外したらそれで終わり、というわけではありません

ワイヤーを外した後も、可撤式(マウスピース型)のリテーナーを使用して保定を継続することが大切です。
保定期間は、長ければ長いほど歯並びは安定しやすいと考えています。

せっかく時間と労力をかけて整えた歯並びです。
きちんと保定を行うことが、矯正治療の仕上げであり、成功のカギとなります。

後戻りを防ぎ、きれいな歯並びを長く保つためにも、
一緒に保定をしっかり頑張っていきましょう。