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歯医者に「痛くないとき」こそ行くべき理由とは?

歯科医院は「痛みがある時」だけの場所ではありません

「病院」と聞くと、多くの方はあまり積極的に足を運びたいとは思われないかもしれません。
内科や外科など、さまざまな診療科がありますが、基本的には“何か症状がある時”に検査や治療のために通院されるのが一般的です。

歯科も、もちろん症状に対して検査や治療を行う診療科です。
しかし、歯科は他の科とは異なり、「予防的に通う必要のある診療科」でもあるのです。

「予防的に通う」とはどういうことか?

それは、虫歯や歯周病の予防を目的として通院していただく、ということです。

どの科においても共通して言えることですが、「早期発見・早期治療」は非常に大切です。
特に歯科においては、予防することでお口の健康を守り、結果として全身の健康にもつながることがわかっています。

虫歯予防の重要性

虫歯を未然に防ぐことができれば、歯を長く保つことができ、年齢を重ねても美味しく食事を楽しむことが可能になります。
しっかり噛んで食事を摂ることは、栄養の吸収や全身の健康維持に直結します。
だからこそ、虫歯を「治す」だけではなく「つくらない」ことが非常に重要なのです。

歯周病は、歯を失う一番の原因です

歯周病は、20歳以上の約8割がかかっている、あるいはその予備軍であるといわれる病気です。
歯を失う原因の第1位でもあり、ご自身の歯で一生美味しく食べ続けるためには、歯周病のケアが欠かせません。

さらに、歯周病は単にお口の問題だけではありません。
最近の研究では、全身のさまざまな病気や妊娠トラブルとの関連も明らかになってきています。

歯周病と関連する全身疾患

歯周病は以下のような病気や状態と深く関係しています:

  • 心臓・血管系疾患(動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞)
  • 糖尿病
  • 妊娠トラブル(早産・低体重児出産)
  • アルツハイマー型認知症
  • 骨粗鬆症
  • 誤嚥性肺炎

これらの歯周病関連全身疾患(ペリオドンタルメディシンと言います)のリスクを減らすためにも、歯周病の予防と管理は非常に重要な役割を担っているのです。

「治療が終わったら通院も終了」ではありません

患者様からはよく、

  • 「痛いところの治療が終わったので、これで終わりですよね?」
  • 「あと何回通えばいいんですか?」

といったお声をいただきます。

しかし、私たちの考えとしては、歯科において“終わり”はないと考えています。

治療が終わったあとこそが本当のスタート。
お口の健康を維持し、全身の健康を守るためには、定期的な検診とメンテナンスが欠かせません。ご自身でのセルフケア

いつまでも自分の歯で、美味しく食べられる人生のために

歯は一度失ってしまうと、もう元には戻りません。
だからこそ、痛みが出る前に、問題が起こる前に、予防のために歯科に通うという意識が大切です。

皆様が生涯を通して健康に、そして美味しく食事を楽しんでいただけるよう、私たちはサポートを続けてまいります。
ぜひ、定期検診・メンテナンスにお越しください。

予防に関しては以下のページもご覧下さい