instagram

ブログ

口内炎になりやすい・・・どうしたらいいの?

先日、患者様から「口内炎によくなる。治ったと思ったら別の場所に出来てしまう。どうにかならないか」というお問い合わせをいただきました。

口内炎とは、口腔内や口唇、舌の粘膜に炎症が生じ、水疱(すいほう)、びらん(ただれ)、潰瘍(かいよう)、白苔(はくたい)などの病変を引き起こすものを指します。これらの病変は、食べ物が当たることで接触痛が生じ、日常生活に支障をきたすことがあります。

口内炎の原因

口内炎が繰り返し発生する原因はさまざまですが、主に以下のような要因が考えられます。

  1. 栄養不足(特にビタミン)
    ビタミンB群(特にB2、B6)やビタミンCが不足すると、口内炎が発生しやすくなります。これらのビタミンは粘膜の健康維持に重要な役割を果たします。
  2. ストレスや過労による免疫力の低下
    季節の変わり目や年度末の忙しい時期など、ストレスや過労が免疫力を低下させ、口内炎を引き起こしやすくなります。
  3. 口内の粘膜を噛んでしまうことによる刺激
    食事中や眠っている間に無意識に口内の粘膜を噛んでしまうことが原因となり、口内炎を引き起こすことがあります。
  4. 放射線治療による副作用
    放射線治療を受けている方は、その影響で口内炎が発生しやすくなります。
  5. 全身疾患の症状の一環
    糖尿病や免疫系疾患など、全身疾患が原因で口内炎が繰り返し発生することがあります。

口内炎予防と対策

日頃から体調を管理し、ストレスを減らすことが予防に効果的ですが、特に以下の点に注意することが有益です。

  1. ビタミンの積極的摂取
    ビタミンB群やビタミンCを積極的に摂取することは、口内炎予防に重要です。特に、ビタミンB2(豚肉、レバー、卵など)、ビタミンB6(バナナ、魚、鶏肉など)、ビタミンC(果物、野菜)を意識的に摂取しましょう。
  2. 口内乾燥の予防
    唾液は口腔内の健康に不可欠であり、乾燥が進むと口内炎のリスクが高くなります。唾液腺マッサージやこまめな水分補給を行い、口腔内を湿潤に保つことをお勧めします。特に、口呼吸が多い方は意識的に改善するようにしましょう。
  3. 歯や入れ歯の調整
    一部の歯や入れ歯の縁が尖っている場合、それが粘膜に当たり刺激を与えて口内炎を引き起こすことがあります。歯科での調整や研磨により、口内炎を予防することができます。
  4. レーザー治療の活用
    当院では、口内炎が発生した際に、レーザーを照射して患部を焼く治療を行っています。これにより、接触痛を減らし、新陳代謝を促進して治癒を早める効果が期待できます。

根本的な原因の特定と予防

口内炎が繰り返し発生する場合、根本的な原因を特定し、その原因に対処することが再発を防ぐために重要です。例えば、免疫力の低下が原因であれば、生活習慣の改善や歯科医師との相談が必要です。ビタミン不足や口内の乾燥が原因であれば、食事や生活環境の見直しが予防につながります。

口内炎が長引く場合や頻繁に再発する場合は、早期に歯科にご相談いただくことをお勧めします。

口内炎のレーザー治療に関しては、以下のページもご覧いただけたらと思います。