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虫歯予防の強い味方“フッ素”。正しく知って安心に

当院では、お子様から大人の方まで、アレルギーのある方などのごく一部を除き、すべての方にフッ素塗布を行っております。
フッ素には、虫歯リスクを下げる(エナメル質の再石灰化を促進する)、歯の脱灰を抑える、といった効果が科学的に証明されています。患者様が「できるだけ長く、美味しく食事ができる歯」を維持できるように、津島歯科では予防処置の一環としてフッ素塗布を積極的に取り入れております。

しかし、中には「フッ素は毒だから塗りたくない」という不安をお持ちの方もいらっしゃいます。そうした不安の背景には、大きく2つの理由があります。

① フライパンの“フッ素コーティング”との混同

「フッ素」という名前は同じですが、歯に使用するフッ素と、フライパンのコーティングに使われるフッ素樹脂はまったく別物です。
歯に塗るフッ素は 無機フッ素化合物(例:フッ化ナトリウムNaF、モノフルオロリン酸ナトリウムMFP) であり、安全性が確立した成分です。
一方、フライパンに使われるのは PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などの有機フッ素樹脂 で、用途も性質もまったく異なります。名前が同じなのでややこしいのですが、性質は全く別と理解していただければ安心です。

② 「フッ素症」の報道による不安

フッ素を成長期に過剰摂取すると、歯の形成時に白斑や褐色の斑点が出る「歯のフッ素症」が起こることがあります。
実際、アメリカ・インド・中国の一部地域では、自然水に高濃度(1.5〜10ppm以上)のフッ素が含まれる場所があり、そこで骨フッ素症などの健康被害が報告されています。

最近のアメリカの記事(韓国メディアの日本語版)でも「フッ素補助剤がIQ低下に影響する可能性」と紹介されていますが、これは以下の理由から慎重に読む必要があります。

  1. “可能性”の段階であり、因果関係や影響の程度が明確でない
  2. 元データの研究規模・条件が詳細に示されていない
  3. アメリカの環境(フッ素入り水道水)と日本の環境が大きく異なる
  4. 補助剤の必要性・有効性は、地域の水質や個人の虫歯リスクにより評価が分かれる

◆ 日本は「水に入れるフッ素(全身投与)」をしていません

アメリカでは医療格差を補う目的から、水道水にフッ素を入れる政策(全身的フッ素利用)が広く行われています。
一方、日本では過去に沖縄県・長野県などで試験的に行われたものの、現在は中止され、広島県を含め全国的に“水道水へのフッ素添加”は行われていません。

そのため、日本では

  • フッ素入り歯磨き粉
  • フッ素洗口
  • 歯科医院でのフッ素塗布(局所投与)

を中心に虫歯予防を行っています。
アメリカと比べて体に取り込むフッ素量は少ないため、虫歯リスクはやや高くなる可能性がありますが、その分「局所投与」による確実な効果を重視しています。適正量使用していたら、フッ素症の心配はありません。

【結論】

日本で生活している中で、歯科医院で行うフッ素塗布は、科学的にも非常に有効な虫歯予防法です。
当院では 3か月に1回のフッ素塗布 を推奨しております。

ぜひ定期的にフッ素塗布を行い、虫歯になりにくい強い歯を一緒に作っていきましょう。