instagram

ブログ

矯正治療は何歳から受けれる?

矯正治療には担当医師によって異なる考え方やアプローチがあります。乳歯列の段階から治療を開始する先生もいれば、永久歯がすべて生え揃ってから本格的に治療を行う先生もいらっしゃいます。

当院では、以下の治療方針を採用しています(年齢は目安であり、個人差があります)。

第一期治療(乳歯列~混合歯列期)

第一期治療は、乳歯と永久歯が混在する時期(おおむね5歳から11歳頃)に行います。この時期には、プレオルソを使用したマウスピース型機能装置、拡大床、リンガルアーチ、FKOなどを用いて矯正を行います。第一期治療を行うことで、第二期の本格的な矯正の必要性が減少したり、治療範囲を小さくすることが期待されます。

第二期治療(永久歯列期)

第二期治療は、永久歯が生え揃った頃(おおむね12歳頃)から開始します。この時期にはワイヤー矯正を行います。16歳頃には歯根が完成するため、この時期からはマウスピース矯正も可能となります。

マウスピース矯正の開始時期について

一部の先生は、混合歯列期からマウスピース矯正を行うこともありますが、当院では後に生えてくる永久歯を予測して行う治療に懐疑的な立場を取っています。そのため、混合歯列期でのマウスピース矯正は行っておりません。

ワイヤー矯正の開始時期について

ワイヤー矯正を小学校低学年から始める先生もいらっしゃいますが、最終的に矯正が終了する時期は7番目の歯が生えきった後になるため、矯正開始時期が早くても遅くても終了時期に大きな違いが生じることは少ないです。そのため、当院では小学校低学年でのワイヤー矯正は基本的に行っておりません。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の開始可能時期の違い

歯は歯根が完成するまで成長を続けます。ワイヤー矯正は持続的で強い力を歯に加えることができ、歯根が完成する前(12歳頃)から治療を始めても問題が少ないと考えています。一方、マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも力が弱いため、歯根が完成していない段階(~16歳頃)で治療を行うと、歯根の発育に支障をきたす可能性があり、予測精度が低下することがあります。このため、歯根が完成する前のマウスピース矯正は避けており、インビザライン社も同様に歯根が完成する前のマウスピース矯正を推奨していません(インビザラインファーストを除く)。

治療のタイミング

当院では、以下の治療スケジュールを基本に診療を行っています。

第一期治療 ➡ 5歳から11歳頃まで

第二期治療 ➡ 12歳頃から(ワイヤー矯正)

      ➡ 16歳頃から(マウスピース矯正)

この治療方針を参考にして、最適な矯正治療のタイミングをご検討ください。